音が育つまでの道のり〈守①〉

2025年12月29日 00:12

安心して、そこにいられること

― ピアノの前に座るまでがレッスンです ―


ピアノのレッスンというと、「何を弾いたか」「どこまで進んだか」に目が向きがちです。

でも、年中・年長さんくらいの子どもたちにとっては、ピアノの前に座ることそのものが、もう立派なレッスンだと私は感じています。

教室に入る。
靴を脱ぐ。
知らない空間で、先生の顔を見る。

それだけで、子どもたちはたくさんの力を使っています。

椅子に座っていられたこと。
話を聞こうとしたこと。
途中で立ち上がっても、また戻ってきたこと。

それらはすべて、
「学びに向かおうとしている姿」です。

この時期の「守」は、
弾くことよりも先に、
安心してそこにいられることを大切にしたい時間。

「ここは大丈夫な場所」
「先生は味方」

そう感じられたとき、
子どもたちの心は、静かに整い始めます。

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