安心して、そこにいられること
― ピアノの前に座るまでがレッスンです ―
ピアノのレッスンというと、「何を弾いたか」「どこまで進んだか」に目が向きがちです。
でも、年中・年長さんくらいの子どもたちにとっては、ピアノの前に座ることそのものが、もう立派なレッスンだと私は感じています。
教室に入る。
靴を脱ぐ。
知らない空間で、先生の顔を見る。
それだけで、子どもたちはたくさんの力を使っています。
椅子に座っていられたこと。
話を聞こうとしたこと。
途中で立ち上がっても、また戻ってきたこと。
それらはすべて、
「学びに向かおうとしている姿」です。
この時期の「守」は、
弾くことよりも先に、
安心してそこにいられることを大切にしたい時間。
「ここは大丈夫な場所」
「先生は味方」
そう感じられたとき、
子どもたちの心は、静かに整い始めます。