お子様が歌ってばかり、それも大切な音楽の時間です

2025年11月18日 22:31

思い返すと、私が子どもの頃、
家の中ではいつも母の歌声が流れていました。
童謡だったり、母が好きな歌だったり。
私もとなりで一緒に歌ったり、ただ聴いていたり…。
その時間は、今でも心の奥にやさしく残っています。

童謡は、言葉のイントネーションに合わせてメロディーが作られています。
だから、歌うたびに言葉の抑揚やリズム、フレーズの流れが
自然と身体に染み込んでいきます。

今思えば、あの“歌のある暮らし”が
私にとって音楽の根っこになっていました。


🌱 歌は、音楽のいちばん最初の入口です

ピアノは、指を動かすだけの習い事ではありません。
音を感じて、音で気持ちを伝える楽器です。

そのためには、まず自分の声で音を味わうことがとても大切です。

お子さまが歌っている時、
•音の高低
•フレーズの流れ
•リズムの感覚
•言葉のイントネーション
など、音楽の土台が豊かに育っています。

歌うことができる子は、後にピアノでも自然と“表現する力”へつながっていきます。

ですので、「最近、歌ばかりでピアノを弾かないんです…」という時期があっても、大丈夫です。
それは音楽から遠ざかっているのではなく、
むしろ音楽の中心にいる時間なんです。

🌼 おうちでできる、いちばん良いサポート

お子さまが歌っていたら、ぜひそっと近くで一緒に口ずさんでみてください。

特別なことをする必要はありません。
昔の童謡でも、季節の歌でも、今好きな歌でも大丈夫。

大人と子どもが声を合わせるその瞬間、
それはもう立派な“音楽のレッスン”であり、
同時に、心をつなぐ豊かなコミュニケーションの時間です。

歌声のあるおうちは、音楽の土台がすくすく育つ場所です。

どうか安心して、その時間をたくさん楽しませてあげてくださね。

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